
介護現場では、利用者が車椅子から落ちそうになったり、お風呂で転びそうになったりと、大きな事故になりかねない事が日々発生しています。
いわゆるヒヤリハットです。
お年寄りを相手にする仕事なので、思わずヒヤリとする場面が多くなるのは仕方のない事ですが、その度に人命の重さや責任を感じながら介護職員は日々働いてます。
しかし介護職員も人間なのでお年寄りをケガさせてしまう場合もあります。
利用者にケガをさせてしまうと、ミスした事への恐怖や上司からの高圧的な注意、利用者やその家族からのクレームの対応など、精神的に辛い事も増え、その重責から辞めてしまう方が多いです。
どうしたら精神的に辛いと感じる事なく、伸び伸びと働く事ができるでしょうか?
いくら優秀な介護士でもミスはある。その後の介護ミスやヒヤリハットを減らす事が大切。
基本ミスは無い方がいいという考えが前提になりますが、誰にでもミスはあります。
ミスをした事が無い介護士などいないですし、「誰でもミスはあるもの」とある程度割り切ることも必要です。
責任を取って辞めます!と言い出す人もいますが、根本的な解決にはなりません。
辞めてしまったら人手不足の場合もっと迷惑をかけてしまうかもしれませんし、単に辞めればいい訳でもありません。
介護ミスやヒヤリハットを減らす、事故を無くす事の方が最も大切なのです。
もし介護現場で事故をおこしてしまった場合、まずは同じ事故が起きないように最善の注意を払った介護を心がけましょう。
利用者それぞれの心理状況を介護職員同士が把握し合い、相手の気持ちに寄り添った介護があらゆる事故防止に繋がっていきます。
「この方は入浴介助中は落ち着きがないので、しっかりサポートできる男性や2人で介助するようにしよう」など場合によっては介護職員同士が協力し合うことも大切です。
又、利用者の身体の介護だけではなく精神的な面もしっかりサポートし、日々の生活に目を向ければ、おのずと何処に危険が潜んでいるのか気づけるようになりす。
その気づきが事故を未然に防止し、自身の成長にも繋がるはずです。